行政書士試験独学勉強法―一般知識対策と参考書紹介
目次
行政書士試験を独学で勉強して合格する際、参考書選びに苦労すると思います。
独学の合否は参考書選びで決まると言ってもいいかもしれません。
なかでも、足切りのある一般知識分野はどう対策していいか分からない方が多いかと思います。
このページでは、一般知識の対策と、私が行政書士試験を独学で合格した際に使っていた一般知識対策の参考書を紹介します。
一般知識の対策は最低限を意識
参考書紹介の前に、一般知識に対する意識についてお話したいと思います。
一般知識は足切りがあるとはいえ、法令科目と異なり、対策しようとすればきりが無くなります。
ですので、足切りにあわない程度の点数を取ることを目指します。
一般知識の問題は14問あり、そのうち最低でも6問は正解しなければなりません。
科目別対策法
例年、以下のように出題されます。
- 政治・経済・社会 7問
- 個人情報保護・情報通信 4問
- 文章理解 3問
以下、科目別の対策と参考書を紹介します。
政治・経済・社会
2017年版まる覚え行政書士 一般知識○☓チェック (うかるぞ行政書士)
週刊住宅新聞社
出版社が破産したそうで、これ以降出版されていないようです。
こちらの問題集は、一般知識についてのオリジナル問題を〇×問題で確認出来るという問題集でした。
同様の問題集は、探せばあると思うので、その問題集を暇なときに気分転換に解くぐらいの気持ちで取り組むと良いと思います。
ちなみに、私はこの問題集は4週ほどしかしていません。
2020-2021年合格目標 公務員試験 本気で合格! 過去問解きまくり! 4 社会科学【最新2019年度試験問題収録】 (公務員試験過去問解きまくりシリーズ)
東京リーガルマインド
私が使用したのは、このシリーズのリニューアル前ですが、内容や方針は変わっていないと思うので、最新のリニューアル後のものをのせておきます。
実を言うと、僕の合格年度に
ここから1肢まるっきり同じものが出題されました!
と言っても、5肢から正解1つ選べという問題の、不正解肢だったので、1肢確実に選択肢から消すことが出来たという程度の効果でしたが、心の中では

という思いがいっぱいでしたw
使用方法
目次に
- 政治(政治原理と政治制度現代デモクラシーと政治 ほか)
- 法学(法学概論、基本的人権の歴史 ほか)
- 経済(消費者行動と生産者行動、国民所得・景気 ほか)
- 社会(社会学の基礎社会事情)
とありますが、法学については過去問で学習すれば間に合うと思うので、やる必要はありません。
それ以外の問題を解くのですが、過去問やサブ問題集、記述対策などの日々のノルマをこなした後、余裕があれば解くといった程度にしましょう。
あくまでもメインは法令科目であり、その対策である過去問やサブ問題集、記述対策がメインの学習になります。
使用時期
使用時期は、本試験直前期で良いと思います。
というのも、過去問学習などのメインの学習だけで手一杯になると思います。
ですので、この一般知識の問題集を、行政書士試験の過去問と同様に、何週も解きまくるということは難しいと思います。
私も、合格年度は1週しか出来ませんでした。
でも、直前期に解いていたので、なんとなく記憶に残るんですよね。
周回が出来ない教材は、直前期に学習して、なんとなくの記憶を作っておくと、選択肢の取捨選択に役立つと思います。
というより、この科目については、この程度の感覚の勉強にとどめるべきです。
個人情報保護・情報通信
個人情報保護については、主に法令から出題されるということで、肢別過去問集に過去問が収録されていますので、過去問学習で間に合います。
情報通信については、IT用語の意味などが出題されたりしますので、インターネットなどでIT用語集などのサイトで、気分転換に見る程度で勉強しました。
文章理解
公務員試験 文章理解 すぐ解ける〈直感ルール〉ブック[改訂版]
実務教育出版
文章理解は、大学入試の問題みたいに、現代文の長文問題で、要旨を答えさせたり、穴埋め、並び替え問題が出題されます。
この参考書は、要旨・穴埋め・並び替え問題それぞれの対策方法と練習問題が掲載されています。
対策方法を勉強することで、スピーディに確実に解けるようにしています。
そして、その対策方法を練習問題を通して体で覚えることが出来ます。
使用方法
こちらは、普段の勉強の合間、気が向いたら、気分転換にちょこっとやる程度で良いと思います。
対策方法も、覚えているに越したことありませんが、しっかり覚えなくても良いです。
長文問題に慣れるために使う感じですね。
使用時期
直前期か直前期すこし手前から使用すると丁度いいと思います。
長文問題に慣れるために使うので、長文問題をスピーディに確実に解く感覚を本試験までに保てるようにスケジュールを立てましょう。
確実に取るべき科目
個人情報保護・情報通信は、比較的取りやすい科目です。
個人情報は過去問学習で対応できますし、IT用語も普段の生活やニュースや新聞などで耳にすることが多いと思いますので、なんとなく正解できることがあります。
文章理解は、現代文なので、焦らず読んで解けば正解できる問題です。
個人情報保護の2問、文章理解の3問は確実にとっておきたいですね。
残りの1問を他の科目で正解する。
政治・経済・社会については、当たればラッキーぐらいの感覚ですね。
文章理解で焦らないために
文章理解は焦らずに解けば正解できる問題なので、時間に余裕を持って挑みたい問題です。
そこで、法令科目でどれだけスピーディに解けるかで、文章理解の正解率が変わってきます。
そのためにも、過去問学習ではスピードを求める学習が効果的になります。