行政書士試験独学勉強法―過去問学習方法

伊藤塾の模試でトップ50を取った勉強法!

行政書士試験を独学で勉強して合格する際、参考書選びに苦労すると思います。

独学の合否は参考書選びで決まると言ってもいいかもしれません。

 

そして、行政書士試験において学習の中心になるのは過去問です。

このページでは、私が実践して効果のあった過去問の学習方法について紹介します。

 

 

過去問の学習方法

使用した過去問はこちら!

 

勉強法をシンプルに一言で言います。

 

とにかく何周もこなし、徐々にスピードを上げていく!

 

1回や2回では終わりません。

過去問に手を付けたら、本試験直前まで過去問を解きまくります。

 

ですが、ただ漠然と何周もこなすとなると、だらだらやったり、マンネリが起きます。

 

ですので、次の縛りを設けます。

 

1週間で全部通す!

 

具体的には、

各科目のページ数÷7で割り出したページ数を1日のノルマにしました。

 

例えば、行政300ページ、民法260ページ、憲法120ページ、商法70ページとすると、

1日のノルマ→行政43ページ、民法43ページ、憲法17ページ、商法10ページ

 

こうすることで、だらだらやる暇はありません。

というより、最初の頃は1週間では終われないことが多いかと思います。

 

また、何周かすると、慣れてくるので、

今度は、どれだけ早く1日のノルマを終わらせられるかという勝負に持ち込んで

マンネリを防ぎます。

 

 

過去問を何周もする意味

過去問は2回3回ぐらい解いただけでは足りないと思います。

 

私の場合、15週はしました。

これでも少ないぐいらいです。

 

3週もすれば
解答覚えるし
意味あるの?

と思われる方もいるかと思います。

 

ですが、

行政書士試験独学勉強法―目的意識をしっかり持とう!

↑こちらの記事でも書きましたが

 

合格するには、

試験当日に会場で試験を受け、合格点以上の点数の答案を提出することが必要です。

 

そして、合格点以上の点数の答案を提出するには

本試験の問題を解かなければなりません。

 

しかし、本試験の問題は試験当日にならなければ受けれません。

 

では、普段の勉強で一番合格に近づく勉強というと

本試験の問題に近い問題を解くことです。

 

ずばり、過去問です。

それ以外の勉強は、少しずつ順位が下がった勉強になります。

 

これらのことから、逆に合格に一番近い勉強を3週程度で終わっていいのか?

という疑問が浮かんできます。

 

 

周回するメリット

いや、限界効用によって
過去問から得られる効果は
週を重ねて薄れていくでしょ?

もちろん、ただ漫然と解いていくだけでは薄れていくでしょう。

 

ただ、このように考える前提には、一度学習した内容は忘れないというような

自分に対して過度な期待を持っているように感じます。

 

人間は忘れる生き物です。

この点だけでも、ただ学習効果が週を重ねるごとに逓減するわけではないのは分かるかと思います。

 

また、周回には以下のようなメリットがあります。

 

 

肢と肢の関係から、新たな気づきが得られる

○○は、××のとき、△△できる。→正

という問題があり、

○○は、□□のとき、△△できる。→誤

という問題があるとします。

 

これらの違いは、××と□□という状況の違いです。

 

これらの問題から得られるのは、

ただ、××のときはできて、□□のときはできない、という純粋な知識だけではなく

××と□□の差異の把握による、△△の射程範囲がなんとなく掴める点です。

 

 

以前は丸暗記にとどまっていた知識がふとした瞬間に、腑に落ちることがある

これは、上手く説明できませんが、たびたび起こりますw

 

 

問題を読む速度が上がる

何度も同じ文章を読むわけですから、自然と早くなります。

 

同じテーマや論点、知識について出題されれば、それらを構成する文章はだいたい同じなので

過去問で獲得した速度は本試験でも生かせます。

 

これによって、配点の高い記述や足切りの心配な一般知識の文章理解に時間を割けます。

見直しもできます。

 

 

解答スピードが上がる

問題と解答のリンクが強固になるので、解答スピードが上がります。

 

脊髄反射的に問題を見たら、その先の文言まで頭に浮かび、解答が出せるレベルになると、本試験において余裕が生まれます。

 

 

形を変えて出題される問題に対応しやすい

問題と解説のリンクが強固になるので、形を変えて出題される問題に対応しやすいです。

 

問題の正誤の理由が解説には書いてあります。

 

「問題→解答」

というバッチリ過去問と合致した問題は本試験においてなかなか見ません。

 

そこで、

「解説→問題」

という回路があれば、たとえ問題が形を変えても出題されても対応できます。

 

なぜなら、

問題の理由である解説から問題にアプローチしているからです。

 

具体例

過去問

問題 正誤 解説
AはBのときC出来る? なぜなら、Cが出来るの要件はBまたはDのときだから。

本試験

AはDのときC出来る?

解説 問題 解答
Cが出来るのはBまたはDのとき AはDのときC出来る?

 

 

問題・解説の論理が頭に入っているので、記述対策になる

行政書士試験の記述は、40字程度で答えさせるので、シンプルな問題が多いです。

 

ですので、過去問の問題文や解説文を組み合わせて答えることができる問題が多いです。

 

例えば、

A市は、住民の福祉の増進のため、スポーツセンターを建設した。

そして、その運営を民間事業者Bに委託したいと思っている。

この場合、誰のどのような手続きが必要か?

また、スポーツセンターは地方自治法上なんと呼ばれるか?

 

という記述問題があったとします。

 

そこで、過去問に以下のような問題があったとします。

 

問題1:公の施設とは、住民の福祉を増進する目的をもつ施設で、設置、管理については条例の根拠を要する。

解説:〇地方自治法244の2条第1項

 

問題2:都道府県議会は、自治事務に関しては、国の法令に違反しなければ条例を制定できる。

解説:×普通地方公共団体は自治事務、法定受託事務の区別なく、法令に違反しない限りにおいてその事務に関し、条例を制定することが出来る。

 

問題3:議会における条例の制定に関する議決について異議がある時は、長は議決の日から10日以内に理由を示して再議に付すことが出来る。

解説:〇長には、条例の制定改廃又は予算に関する議会の議決につき、再議請求権がある。

 

そうしたら、この2つを組み合わせて、

A市議会が条例によって管理者をBに指定し、スポーツセンターは公の施設と呼ばれる。(40字)

 

と、まとめることが出来ます。

 

 

まとめ

以上のように、過去問は周回することによるメリットがあります。

合格に一番近い勉強をほっといて、他の問題集や参考書に次々と手を出すと

このメリットは失われ、徐々に合格から離れた勉強をしている状況に陥ります。

 

過去問の1週間1回転をしていても、余裕が生まれてくるようになったら

他の問題集や参考書を加えてもいいかもしれません。

 

余裕がないうちに、追加していくと、いつまでたっても1週間1回転が出来ず、

メリットの享受が不完全で終わります。

 

とにかく、1週間1回転頑張りましょう!

 

 

動画

 

 

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